これからエコジョーズの導入を検討している人からすれば、本当にメリットばかりなのか、ひょっとしたらデメリットもあるのでは、
と考えてしまうものです。
当然、メリットよりもデメリットが上回ってしまうと導入するに至りません。
そこで今回は、エコジョーズにデメリットはあるのか。
デメリットがあるとすれば、どういうことが該当するのかをお話しますので、参考にしてみてください。
エコジョーズの知られざるデメリットについて
では、さっそくエコジョーズのデメリットから見ていきましょう。
導入費用が高い
エコジョーズの最大のデメリットと言えば、導入費用が高いことではないでしょうか。
メーカーや種類、号数によっても異なりますが、従来のガス給湯器とエコジョーズを比較すると数万円程度の差があります。
従来のガス給湯器が安くて、エコジョーズのほうが高い傾向にあります。
当然、機能性に優れているエコジョーズの本体価格が高いのは当然のことと言えるでしょう。
排水工事が必要
従来のガス給湯器からエコジョーズに交換する際には、もうひとつドレン配管というものを増やさないといけません。
ドレンとは、上記が冷えて凝縮した水のことを指します。
エコジョーズから排水される水は、人体に影響はありませんが、水をたれ流し状態にすると給湯器の周りが水浸しになってしまいます。
しかも、冬になると水浸しになった周辺が凍ってしまいますから危険と言えます。
ドレン配管を設置することで、悪影響を与えることなく排水が可能となります。
どこでも設置できるわけではない
エコジョーズは本体が大きいこともありますし、室外に設置するため場所が限られるというデメリットがあります。
これはエコジョーズだけではなく、ライバルのエコキュートやエコフィールにも該当します。
また、マンションと戸建て住宅ではエコジョーズの設置場所も異なります。
節約できるのはガスだけ
電気ですべてまかなえるエコキュートは、電気を使うものであれば限りなく節約ができます。
それは、特別なプランにすることで深夜から早朝にかけての電気代が格安になるからです。
たとえば、給湯器だけではなくエアコンや洗濯機、TVなど、電気を深夜帯に使うことでその分の電気代を下げることができます。
対してエコジョーズは、あくまでガスのみがオトクになるわけですから、電気を使うものに関しては安くなりません。
かならずしもガス代が節約できるわけではない
エコジョーズを導入すれば、どんなご家庭でもガス代が節約できるというわけではありあません。
たとえば、1人暮らしでぜんぜんガスを使わない環境であれば、そもそもですが節約と言う話にはなりません。
逆に、家族の人数が多くてお湯を使う量が多いのであれば、ガス代が節約できる可能性があります。
つまり、頻繁にお湯を使うようでしたらエコジョーズを導入するべきですし、そうではない場合は導入するべきではありません。
ただし、このあたりのさじ加減は難しいので、エコジョーズのプロに確認しておけば安心と言えます。
エコジョーズにはデメリットもあるがメリットのほうが強い
エコジョーズにはいくつかのデメリットがありました。
では、デメリットを超えるメリットはあるのでしょうか。
ガス代が節約できる
エコジョーズの最大のメリットと言えば、従来の給湯器と比較してガス代が節約できることではないでしょうか。
実は従来のガス給湯器は、お湯を沸かす際に200度の熱を逃すような仕組みになっています。
つまり、お湯を沸かせば沸かすほど、逃している熱も多いというわけです。
対してエコジョーズは、逃がしていた熱を拾い上げてお湯を沸かしてくれるため、その分が節約できるというメリットがあります。
従来のガス給湯器の熱は良きは200度ですが、エコジョーズでは50度~80度前後まで抑えられます。
廃棄ロスで言いますと、従来のガス給湯器は20%でエコジョーズは5%と、かなりの差があることがわかります。
長い目で見ると従来のガス給湯器よりも安くできる
エコジョーズは本体価格は、従来のものと比べると高めですが、それは最初だけです。
なぜなら、エコジョーズのほうがガス代が節約できるため、長い目で見れば従来のガス給湯器よりもオトクになる傾向にあるからです。
使用頻度にもよりますが、およそ5年程度で従来のガス給湯器よりもエコジョーズのほうが安くなります。
基本的に、給湯器は長く使い続けるものですから、長い目で見るとエコジョーズをえらぶべきと言えるでしょう。
お湯を直接飲める
実は、エコキュートは直接お湯が飲めないというデメリットがあります。
その謎は、エコキュートの仕組みに隠されています。
エコキュートは、電気代が安い深夜にお湯を沸かしてタンク内に貯めておく方式となっています。
つまり、その日の朝やお昼、夕方などになると深夜に沸かされたお湯を飲むことになります。
それって衛生的にどうでしょうか。
しかも、タンク内の様子は私たちは見ることができません。
もしかしたら長年使うと錆びることもあります。
いつ沸かしたお湯かも解らないですしタンク内が錆びているのに、そこからでてくるお湯を飲もうとは思わないはずです。
エコジョーズは、お湯を飲みたいときに瞬時に沸かしてくれる方式のため、衛生面でも群を抜いて優れています。
お湯切れしないから気にせず使える
おなじく、エコキュートはお湯をタンクに貯める方式とお話しましたが、そのなかのお湯を使い切ると、水しかでなくなります。
また再度お湯を沸かしてくれるのは深夜帯ですから、それまで待機するか急速沸騰や、IHなどでお湯を沸かすしか方法はありません。
とくに時期が真冬であれば、最悪です。
実際に真冬はお湯をたくさん使うため、お湯切れに出くわすことがかならずあります。
エコジョーズであれば、そもそもお湯切れするという概念がないため、タンクのお湯の量を気にすることなく使い続けられます。
エコジョーズのお湯の使いすぎに注意
エコキュートであれば、タンクのお湯を使い切った場合、今日は使いすぎたと反省できますが、エコジョーズはそうもいきません。
なぜなら、お湯を使えば使うほどガス代も水道代も高くなってしまうからです。
とくに、お風呂などでお湯を出しっぱなしにしてしまうと、それこそ節約とは程遠くなってしまいます。
ですから、お湯を使わないときは蛇口を閉めておくようにしましょう。
エコジョーズはメーカーや機能が異なるからお気に入りを探そう
エコジョーズとひとくちに言っても、ひとつだけではありません。
エコジョーズを販売しているメーカーはいくつかありますし、機能も異なるため適当に選んでしまうとメリットがデメリットに
感じられるため要注意です。
エコジョーズのメーカーはある程度決まっており、ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスあたりから選んでおけば間違いないと言えます。
特に、ノーリツやリンナイ、パロマであれば誰もが聞いたことがあるメーカーですから、安心して選ぶことができるのではないでしょうか。
まとめ
エコジョーズにはデメリットもありますが、それ以上にメリットを感じられるはずです。
もし、エコジョーズのデメリットよりもメリットが上回ったのであれば、ぜひご自宅に導入してみてはいかがでしょうか。