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エコジョーズ給湯器とは?従来の給湯器やエコキュートとの違いについて徹底調査

これから自宅に給湯器を設置したい、とお考えの人は非常に多いのではないでしょうか。

 

しかし、給湯器の種類が多すぎてどれを選ぶべきなのかを迷ってしまうはずです。

 

そこで今注目を集めているのが、エコジョーズの給湯器というわけです。

 

今回はエコジョーズと従来のガス給湯器、エコキュートの違いについて調査をしましたので、参考にしてみてください。

 

エコジョーズとはいったい何?

 

これから給湯器を設置したいとお考えの人にとって、エコジョーズと言われても何となく知っている程度で、どういうものかを知らないはずです。

 

エコジョーズとは、従来のガス給湯器よりも効率よくお湯を沸かせる給湯システムのことを指します。

 

エコジョーズを導入することで、ガス代の節約や環境に優しくなるという特徴があるため、多くのユーザーに利用されています。

 

従来のガス給湯器との違い

 

エコジョーズも従来のガス給湯器も、同じガスで動くということには変わりはありません。

 

では、何がどう違うのかをお伝えします。

 

昔から普及していた従来のガス給湯器は、配管に水を通してその過程でお湯を沸かしてくれるシステムとなっています。

 

しかし、その従来のシステムには欠点がありました。

 

沸かしたお湯は配管を通り抜けていくわけですが、その途中でたくさんの熱が逃げてしまいます。

 

その熱量は約200度と言われています。

 

つまり、せっかくお湯を沸かしたにもかかわらず、途中で熱が逃げてしまっているというわけです。

 

結果的に、必要なガスを逃がしていることにもなります。

 

対してエコジョーズの場合は、捨てていた熱を拾い上げ利用してくれるため、逃げる熱量は約50度で済みます。

 

エコジョーズを使えば使うほど、ガス代もオトクになりますし、省エネにも貢献できます。

 

エコジョーズにすることで電気代はどれくらいオトクになるの?

 

いくら従来のガス給湯器よりもエコジョーズのほうが、ガス代がオトクになると言ってもあまりピンとこないかもしれません。

 

利用状況や機種によっても異なりますが、年間のランニングコストで比較してみましょう。

 

従来のガス給湯器のランニングコストは、年間でおよそ11万円とします。

 

同じ使用量でエコジョーズにした場合は、年間のランニングコストは9万円とします。

 

その差は2万円です。

 

1年で2万円の節約ができるなら、10年で20万円の節約が可能です。

 

さすがに20万円の差は大きいのではないでしょうか。

 

エコジョーズと比較されがちなエコキュートについて

 

給湯器を検討する際に、絶対に比較対象になるものがあります。

 

それは、エコジョーズとエコキュートです。

 

エコジョーズはガスで、エコキュートは電気ということもあり、ある意味ライバル同士でもあります。

 

よりエコジョーズのことを理解するためにも、エコキュートについてのお話をしていきます。

 

エコキュートは電気で動く給湯器

 

エコキュートとは、電気で動く給湯器のことを指します。

 

エコジョーズとは違い、ガスを一切使用しないため安全性が高いという特徴があります。

 

しかし、安全性だけで見るのはよくありません。

 

エコキュートにも、致命的なデメリットがあるため知っておくべきと言えます。

 

お湯が飲めないのは結構痛い

 

実は、エコキュートにするとお湯が飲めなくなるということをご存知でしたでしょうか。

 

普通に考えますと、蛇口からでてくるお湯がなぜ飲めないのかと不思議に思ってしまうのかもしれません。

 

お湯が飲めない理由は、エコキュートの仕組みにあります。

 

エコキュートは使う使わない関係なく、事前にお湯を沸かして専用のタンクに保存されます。

 

その貯められたタンクから、お湯を使っていくわけですが、でもこれは今沸かしたものではありません。

 

とくに、お湯をそこまで使わない場合は、いつ沸かされたのかも解らないお湯がタンク内に保存されているというわけです。

 

結果的に、いつ沸かされたのかどうかも解らないお湯は飲めないという結果となります。

 

もちろん、お湯を飲めないことはありませんが、衛生的に心配であれば飲まないほうがベターです。

 

日中にお湯を使いきったら水しか出てこない

 

エコキュートのデメリットは、お湯が飲めないだけではありません。

 

もうひとつ、とてもイヤなことがあります。

 

それは、タンク内のお湯を使いきったら水しかでてこないということです。

 

エコキュートのタンクの大きさは決まっているため、1日でお湯を使い切ってしまうと本当に水しかでなくなってしまいます。

 

それは、エコキュートは瞬時にお湯を沸かすという仕組みではないからです。

 

とくに家族が多かったり、真冬にお湯をたくさん使ったりするとあっという間にお湯切れしてしまいます。

 

もし、仮に寒い時期でなおかつお風呂中だったらどうでしょうか。

 

突然シャワーが水に変わったら、絶叫するしかありません。

 

浴槽に貯めたお湯を使うか、IHなどでお湯を沸かすか、急速沸騰などの機能を使って、なんとかしのぐしか方法はありません。

 

エコキュート専用の電気プランにすると昼間の電気代が高い

 

エコキュートにすると、基本的には専用の電気プランを利用することになります。

 

そのプランとは、深夜から朝方にかけて電気代が格安になるというものです。

 

電気代が安くなる時間帯で自動的にお湯を沸かし、タンク内に貯めてくれるため、お湯と言う部分で言えば、水道代は安くなる可能性があります。

 

しかし、その他電化製品などの利用はどうでしょうか。

 

ご飯を作ったり、エアコンをつけたり、パソコンなどあらゆる電気を日中に使うはずです。

 

そのぶんの電気代は逆に高くなってしまうため、損をする可能性があります。

 

エコジョーズの給湯器はエコキュートにはないメリットがある

 

エコキュートの弱点をお伝えしましたが、その弱点をエコジョーズは補うことができるのでしょうか。

 

まず、エコジョーズはエコキュートとは違い、お湯が飲めないなんてことはありません。

 

それは、エコジョーズがお湯を使いたいときに瞬時に沸かしてくれるからです。

 

まさにガスコンロでお湯を沸かしたときと同じ状態のお湯が、蛇口から流れてくるというわけです。

 

当然、今お湯を沸かしたわけですから衛生的にまったく問題ないと言えます。

 

また、使いたいときにお湯を沸かすため、お湯切れの心配が一切ありません。

 

正直、この2つができるできないだと、非常に大きな差が生まれていることでしょう。

 

エコジョーズを利用するにあたり注意するべきこと

 

エコジョーズはお湯も飲めますし、お湯切れの心配もないため注意することなんてないのでは、と思ってしまうのかもしれません。

 

ですが、それゆえに気をつけておくべきことがあります。

 

それは、お湯切れがない分、いつまでもお湯を使い続けることができるため、ガス代などの費用が高くなってしまう可能性があるということです。

 

当たり前ですが、ガスを使えば使うほどランニングコストはかかってしまいます。

 

いくらエコジョーズがオトクに使えるからと言っても、湯水のごとく使ってしまっては元も子もありません。

 

ですから、無駄にお湯を使うことは辞めておくべきと言えます。

 

まとめ

 

エコジョーズや従来の給湯器と、エコキュートなど、どれを導入しようかをかならず迷ってしまうものです。

 

ですが、最終的にはご家族の人数や利用頻度、目的などを考慮して、エコジョーズにするのか、エコキュートにするのか、

はたまた従来の給湯器にするのかを考えるようにしましょう。