ご家庭には、あらゆる電化製品をそろえており、少しでも長持ちさせたいとお考えの人は非常に多いのではないでしょうか。
それは、どんな電化製品でもお金を使って購入するからです。
本体代金が高くなればなるほど、より寿命をのばしたいと思うものです。
給湯器にも同じことが言えるのではないでしょうか。
そこで今回は、給湯器の寿命についてお話しますので、ぜひ参考にしてみてください。
給湯器にも寿命があるの?どれくらい長持ちする?
給湯器を導入したいと思ったときに、どれくらいの寿命があるのかを気になるのではないでしょうか。
たとえば、給湯器の値段が100万円すると仮定しましょう。
ですが、寿命が半年しかもたないと知った場合、導入しようと思いますか。
答えはNOです。
それはあまりにも費用対効果が悪いという判断から、導入をしないというわけです。
実は給湯器の寿命(耐用年数)は、およそ10年程度と言われています。
ですから通常利用であれば、最低でも10年は頑張ってくれるということです。
とは言っても、給湯器も機械ですから10年を待たずして故障することもありますし、それ以上持つことだってあります。
給湯器の寿命と判断するときのチェックポイント
給湯器を導入して10年経過したからといって、すべての給湯器が壊れるわけではありません。
ですが、導入した当初と数年経過した場合とでは、何かしらの様子がおかしいことも考えられます。
それはもしかしたら寿命のサインかもしれません。
ここからは、給湯器の寿命のサインについてお伝えします。
給湯器から異音がする
お湯を沸かすとき以外で、給湯器から異音がするのであれば寿命が近づいている可能性があります。
お湯を沸かすときは、少なからず給湯器から音が発生するため何ら問題はありません。
しかし、明らかな異音だと感じた場合は給湯器に限界がきていることもありますので要注意です。
お風呂のお湯がぬるい
ある日を境に、お風呂のお湯がぬるくなってツラい経験をすることもあるはずです。
それはもしかしたら、給湯器の寿命かもしれません。
とくに真冬にお湯がぬるいとなると、かなり致命的ではないでしょうか。
給湯器から煙が発生する
さすがに、給湯器から煙が発生すれば故障ではないかと考えるのが当然のことです。
とくに給湯器から黒い煙が発生するようであれば、故障の可能性が高いです。
しかも煙が広がれば、一酸化炭素中毒や火事になることもあるため、すぐにでも専門業者に問い合わせするようにしましょう。
エラーコードが表示される
給湯器の寿命が近づいてきたサインとして、もっともわかりやすいのがエラーコードです。
給湯器のリモコンに、番号だけの表示があった場合にエラーコードと判断できます。
たとえば、数字で888と表示されているのであれば、電源を入れてから10年が経過したお知らせのため、寿命のお知らせということです。
その他にも、991が給湯器の機能が停止、992がふろ機能停止、05がフィルター詰まりなど、細かにエラーコードが表示されます。
このエラーコードの内容さえ解れば、原因をつかむことができるでしょう。
給湯器から水漏れが発生する
給湯器の故障のなかで、もっとも多いのが水漏れに関するものです。
給湯器はどうしても機械ということもあり、内部が劣化してしまいます。
とくに経年劣化によるパッキン(ゴム)などの部品が破裂したことにより、水漏れが起きてしまうことが多いです。
少しでも給湯器の寿命をのばすためには
給湯器の寿命が10年ほどと知ったのであれば、もうすこしのばして使いたいと思うのではないでしょうか。
そこで、給湯器の寿命をのばすための方法についてお話します。
入浴剤を入れて追い炊きしない
いつも浴槽にお湯を貯めて入浴する人であれば、かならずといっていいほど入れるものがあります。
それは入浴剤ではないでしょうか。
いろいろな入浴剤を利用することで、心身ともにリラックスできるのはとれも嬉しいことです。
しかし、入浴剤によって給湯器の寿命を縮めている可能性があります。
とくに、追い炊きの状態で入浴剤を入れるのはNGとお考えください。
なぜなら追い炊きは、浴槽内のお湯を吸い込んで給湯器のなかへ運ぶからです。
結果的に、配管へ入浴剤の成分が付着してしまいダメージを与えてしまうというわけです。
ですから、入浴剤を入れるのであれば追い炊きなどすべて完了してからにしましょう。
定期的に掃除をする
何でもそうですが、定期的に掃除をしてあげないと汚れますし壊れます。
毎日使うであろう給湯器は、とくに気にしてあげなければなりません。
とくに水回りでもある給湯器は、汚れがたまりやすいため定期的な掃除が必要不可欠です。
お湯の出入り口でもある循環アダプターを取り外せるのであれば取り外し、ゴミや汚れなどをなくしてあげましょう。
ただし、給湯器の本体は無理やり掃除するのは辞めておきましょう。
水を使うときは水側のレバーを使う
あまり意識していないかもしれませんが、水を使う場合は水側にレバーを合わせることが重要です。
なぜなら基本的に水とお湯は、給水管と給湯管で分けられているからです。
たとえば、給湯管に水が流れ込んだ場合、温度差によって配管に結露が発生し錆びやすくなってしまいます。
逆に給湯管に冷たい水が通過した場合、温度差によって配管が傷んでしまいます。
もし冷たい水を使うのであれば、レバーを水側にして利用するようにしましょう。
凍結を防止する
給湯器の凍結を防止することも、長持ちさせる方法のひとつでもあります。
みなさんは、ペットボトルに水などを入れて凍らせたことはありますでしょうか。
そのときに、ボトルいっぱいに入れたはずの水が、爆発しそうなくらいに膨れた現象を見たことがある人も多いはずです。
これは、水が凍ったことによって体積が増えてしまうからです。
水を使う給湯器の配管にも、同じことが言えます。
基本的に給湯器には凍結防止機能がついているため、電源を切らないようにすることをおすすめします。
しかし、凍結防止機能は配管には効果が及びません。
もし心配であれば、ごく少量の水を流しっぱなしにしておくと、凍結を防止する効果があります。
知識がないならむやみに触ってはいけない!プロの業者に相談しよう
給湯器は機械ですし、いつかは調子が悪くなってしまうものです。
だからと言って、自分でどうにかして修理してみようと思う人も少なくはありません。
たしかに自分で修理できれば、お金もそこまでかかりませんのでメリットに感じられることでしょう。
しかし、給湯器は機械ですし知識もない初心者が触ってしまうと、大きな事故にもつながりかねません。
費用を少しケチってしまったことにより、大惨事になってしまっては目も当てられません。
ですから、給湯器に少しでも異常が発見されたら、迷わずに給湯器のプロに相談してみましょう。
給湯器のプロに相談することで、適切なアドバイスをくれますし、安心して修理や交換をお任せできることでしょう。
まとめ
給湯器にも寿命がありますし、いつかはその役目を終えるときがやってきます。
ですが、少しの意識によって寿命はのびますので、今まで以上に大切に使われてみてはいかがでしょうか。
きっと給湯器の調子もよくなり、快適に使える事間違いありません。